場所と物語

「東京ステイ」とは
NPO法人 場所と物語が、東京都およびアーツカウンシル東京と共に取り組む文化プロジェクトです。

このプロジェクトで私たちは、「ステイ(滞在体験)」を通じて東京に眠る物語を見つけ、表現します。またそうした活動を実践する人々と連携し、協働します。
宿泊に限らず、普段は通り過ぎてしまう場所に佇んでみること、普段より時間をかけてその場所を見つめることを通じて、非ドラマティックな瞬間 ―営み― を含めた土地の個性を掬い取ることができるのではないか、と考えています。

東京という成熟した都市を舞台に、従来の経済合理性では捉えきれない価値を多様な視点で再発見し、東京の文化的資産とは何かを問い直す試みです。

→活動の様子はTokyo Stay(http://tyo-stay.com)で随時更新しています。

変わる街と/河野慎平

東京の中でも、当時の記憶が残ったまま15年振りに訪れる街というのは数少ないかもしれない。 自分にとって「新大久保」は、大学生の4年間、バイトのために通った街だった。 稼げるという理由で深夜のシフトに入っていて、夜中2時ま

六郷土手・河原町団地・越境/石神夏希

2017年2月8日。年末からこのところ、かなりの頻度でピルグリムをしている。この日は、NPO場所と物語が著者として制作するブックレットの制作のため、編集チームみんなでピルグリムを体験してみよう、という企画だった。 いつも

浮間舟渡と荒川キッズ/石神夏希

2018年2月4日。2日間にわたる「ピルグリム―道連れ」の実験、二日目。前日に他のチームが訪れた場所を、NPOメンバー同士で二人組になり再訪する、ということをやってみた。私は小田雄太くんと組み、北区・板橋区にまたがる浮間

青物横丁で青に会う/石神夏希

ピルグリムの道連れにまよこさんを誘おうと思ったのは、直感だった。でも、思いついた瞬間、彼女しかいないと思った。 まよこさんには、2017年秋に舞鶴でやった『青に会う 2017.10-11』という演劇のプロジェクトの会場で