場所と物語

「東京ステイ」とは
NPO法人 場所と物語が、東京都およびアーツカウンシル東京と共に取り組む文化プロジェクトです。

このプロジェクトで私たちは、「ステイ(滞在体験)」を通じて東京に眠る物語を見つけ、表現します。またそうした活動を実践する人々と連携し、協働します。
宿泊に限らず、普段は通り過ぎてしまう場所に佇んでみること、普段より時間をかけてその場所を見つめることを通じて、非ドラマティックな瞬間 ―営み― を含めた土地の個性を掬い取ることができるのではないか、と考えています。

東京という成熟した都市を舞台に、従来の経済合理性では捉えきれない価値を多様な視点で再発見し、東京の文化的資産とは何かを問い直す試みです。

→活動の様子はTokyo Stay(http://tyo-stay.com)で随時更新しています。

伊勢佐木町に吹く風は/石神夏希

伊勢佐木町を歩いている間、なぜか写真を撮らなかった。岩岡くんがいいカメラを持っていたせいかも、2月の風が冷たくてポケットから手を出したくなかったせいかもしれない。でもなんだか、写真を撮るのが照れくさいような気がしたから。

平和島/吉里裕也

平和島。昔はボートレースのイメージだったけど、最近は出張で羽田空港に行く途中、車で湾岸高速に乗る途中、自転車で三浦半島まで行く途中。わりとの頻度で通り過ぎる、日常の中の空白地帯。   その空白を埋めたくて、歩い

平和島巡礼/石神夏希

あるエリアを見るときに、周りを見たい、と思う。実際は周りというか、「境界」を探しに行く感覚。その「エリア」が終わるところまで、突き当りまで行ってみて、輪郭や周縁を探ること。 境界を探すことについては、垂直方向(時間的な層