場所と物語

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[東京ステイ日記] 上海の路上で出会った仙人:後編

←この記事は『上海の路上で出会った仙人』前編の続きです。   公共空間という「制度の余白」 もうひとつは「外」の話。中国にはよく知られる通り、検閲というものが存在している。演劇の公演は事前に申請をして、脚本など

[東京ステイ日記] 上海の路上で出会った仙人:前編

6月の上海は夏が始まったばかり、という陽射し。道端の紫陽花が茶色く乾いていた。車通りの激しい道沿いを歩くと少し喉が痛くなったけれど、大気汚染も聞いていたほどひどくはない。夕暮れにはレンガ色の街並みを涼しい風が吹き抜け、ふ

[東京ステイ日記] 東京といつまで他人でいられるのか問題

東京で暮らすことを考えている。ほんの数ヶ月前までは関西に引越す準備をしていたのだけど、いろいろあって関東に留まることになった。なった、といってもまだ引越しが決まっていないから、今のところ仮の話だ。 神奈川で育ったので、東

『日常の巡礼』発行によせて

2018年3月22日、NPO場所と物語・初のブックレット『日常の巡礼』を発行した。 「東京ステイ」プロジェクトで実験してきた都市の歩き方「ピルグリム」はいまだワーク・イン・プログレスだけれど、私たちの中に少しずつ溜まって

変わる街と/河野慎平

東京の中でも、当時の記憶が残ったまま15年振りに訪れる街というのは数少ないかもしれない。 自分にとって「新大久保」は、大学生の4年間、バイトのために通った街だった。 稼げるという理由で深夜のシフトに入っていて、夜中2時ま