場所と物語

「東京ステイ」とは
NPO法人 場所と物語が、東京都およびアーツカウンシル東京と共に取り組む文化プロジェクトです。

このプロジェクトで私たちは、「ステイ(滞在体験)」を通じて東京に眠る物語を見つけ、表現します。またそうした活動を実践する人々と連携し、協働します。
宿泊に限らず、普段は通り過ぎてしまう場所に佇んでみること、普段より時間をかけてその場所を見つめることを通じて、非ドラマティックな瞬間 ―営み― を含めた土地の個性を掬い取ることができるのではないか、と考えています。

東京という成熟した都市を舞台に、従来の経済合理性では捉えきれない価値を多様な視点で再発見し、東京の文化的資産とは何かを問い直す試みです。

→活動の様子はTokyo Stay(http://tyo-stay.com)で随時更新しています。

ひっそりと、姿を潜ませて/林千晶

東横線の多摩川駅から目と鼻の先に、亀甲山古墳(かめのこやま)は突然、現れる。日本が誇る前方後円墳だ。作られたのは4世紀後半で、日本がまだ倭国と呼ばれていた時代のこと。 この時代は、ミステリーに包まれている。中国の歴史書に

青臭さとブラックホールのピルグリム/Mayoko Nii

1週間前、劇作家の石神夏希さんから「一緒にピルグリムしてくれませんか?」というメールをもらった。 当日しっかりと防寒をして、昔友達にもらったイヤリング(片耳は壊れてしまった)を右耳につけて、待ち合わせの新逗子駅に向かった

2月3日のピルグリム/小松平佳

  伝説の力士 雷電 子ども2人を保育園に預け、ピルグリムがスタート。保育園を出ると、昔タクシーが籠だった時代に、銀を三分割り増しで料金を取られたという三分坂が現れる。普段なら通り過ぎてしまう寺をみるとそこには