場所と物語

【開催のお知らせ】東京ステイ レクチャー&ディスカッションvol.3「ピルグリム(巡礼)とは何か」

滞在体験によって東京に潜在する物語を掘り起こすプロジェクト「東京ステイ」。さまざまな分野から、私たちプロジェクトメンバーが「ぜひお話を聞きたい」と思う魅力的な専門家をお招きし、リサーチの視点や手法を学ぶレクチャー企画を開催いたします。

第3回目は「ピルグリム(巡礼)とは何か」 と題し、マンガナイト/レインボーバード合同会社代表の山内康裕さんと、アーティスト/イラストレーターの寺本愛さんをお招きします。

山内さんは、マンガを介したコミュニケーションを生み出すユニット「マンガナイト」の代表を務め、“マンガ”を軸にさまざまなコンテンツプロデュース・キュレーション・プランニングを手掛けています。

また、寺本さんは、アーティストとして個展等で作品を発表するほか、雑誌や広告のイラストレーションも手がけています。近年では、まさに今回のテーマである「ピルグリム(巡礼)」をテーマにした作品制作や、「場所と物語」のメインビジュアルも描いていただきました。

「巡礼」とは、特定の宗教的なものを指すだけでなく、例えばアニメ好きな人がその舞台となった土地に観光に行くことや、お遍路なども「巡礼」と、幅広くとらえることができ、お2人の活動にも共通するキーワードです。

山内さんがコミュニケーションの媒介とするマンガでは、例えばドラゴンボール(初期のころ)やワンピースのストーリー展開にも、ある目的を達成するための「巡礼」の形式が見受けらます。目的そのものではなく、目的達成に至るまでの成り立ちに物語があります。

寺本さんは「巡礼」というテーマで作品制作をする際、様々な土地に赴きその場所や人、土着的な文化や生活様式に思いを馳せることで作品のインスピレーションにするそうです。

「巡礼」という場所性や時間軸をもった行為が、なぜ漫画や絵画に置き換えることが出来るのか。東京をピルグリム(巡礼)している「場所と物語」のメンバーが聞き役となり、一緒に読み解いてみたいと思います。

【開催概要】
◆日時:2017年11月29日(水)17:00〜19:00

◆会場:ロフトワーク/FabCafe MTRL(東京都渋谷区道玄坂1−22−7 道玄坂ピア2階)
https://goo.gl/maps/uPBrvfd19Y82

◆スケジュール
16:45- 開場
17:00- オープニング
石神夏希(NPO法人 場所と物語 理事長/ペピン結構設計)
17:05- レクチャー
山内康裕(マンガナイト/レインボーバード合同会社代表)
寺本愛(アーティスト/イラストレーター)
17:55ー 登壇者とNPOメンバーによるディスカッション&質疑応答
18:55- クロージング
石神夏希(NPO法人 場所と物語 理事長/ペピン結構設計)
19:00ー 閉会
※終了後、同会場にて懇親会を予定しています。(飲食あり、会費制)

※内容が変更になる場合があります。予めご了承ください。

◆料金:無料

◆申込:下記のGoogleフォームから参加申し込みをお願いいたします。
https://goo.gl/forms/CewAh5d3XyAigzk83

※懇親会参加申込みの方へ
もし、ご参加が難しくなった場合には、飲食の準備の関係上、必ず11/25(土)17時までにNPO法人場所と物語 事務局までキャンセルのご連絡をいただきますようお願いいたします。
※お預りした個人情報は主催者から本事業のご案内のみに使用し適切に管理します。

◆定員:30名(※申し込みが定員に達し次第締め切らせていただきます。)

◆主催:東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、NPO法人場所と物語

【登壇者】

山内康裕(マンガナイト/レインボーバード合同会社代表)
1979年生。法政大学イノベーションマネジメント研究科修了(MBA in accounting)。 マンガを介したコミュニケーションを生み出すユニット「マンガナイト」およびマンガ関連の企画会社「レインボーバード合同会社」の代表を務める。“マンガ”を軸に施設・展示・販促・商品等のコンテンツプロデュース・キュレーション・プランニング業務等を提供している。 主な実績は「立川まんがぱーく」「東京ワンピースタワー」「日本財団これも学習マンガだ!」等。 「さいとう・たかを劇画文化財団」理事、「国際文化都市整備機構」監事も務める。共著は『『ONE PIECE』に学ぶ最強ビジネスチームの作り方』(集英社)、『人生と勉強に効く学べるマンガ100冊』(文藝春秋)等。

寺本愛(アーティスト/イラストレーター)
1990年生まれ。武蔵野美術大学卒業。個展等で作品を発表するほか、雑誌や広告のイラストレーションも手がける。
ファッションへの興味から始まった制作活動だが、徐々に関心は特有の地域の文化に根付く服飾、そしてそれを纏う人間そのものへと移っている。
昨年は四国遍路に触れた体験と身近で起きた生と死の出来事とを重ね、救いを求め巡礼する人々の姿を描いた作品を発表した。
現在は「祈る」という行為に、超越的な存在に身を委ねたいと願う人間の根底にある弱さとその普遍性を見い出し、作品のテーマとして制作している。

●東京ステイについて
「東京ステイ」はNPO法人 場所と物語が、「ステイ」という体験によって東京のさまざまな場所に眠る物語を掘り起こし、東京の文化的資産とは何かを問い直す試みです。この「ステイ」は、必ずしも宿泊だけを意味しません。通り過ぎてしまう風景や失われつつある営みを前に足を止め、しばし佇んでみることも「ステイ」と捉えています。都市に潜在する、経済的指標だけでは捉えがたいオルタナティブな価値を見つめ、言葉を紡ぐことを目指しています。
http://bashomono.com/tokyo-stay

【問い合わせ】
NPO法人場所と物語
E-mail:info@bashomono.main.jp