場所と物語

場所と物語

伊勢佐木町に吹く風は/石神夏希

伊勢佐木町を歩いている間、なぜか写真を撮らなかった。岩岡くんがいいカメラを持っていたせいかも、2月の風が冷たくてポケットから手を出したくなかったせいかもしれない。でもなんだか、写真を撮るのが照れくさいような気がしたから。

平和島/吉里裕也

平和島。昔はボートレースのイメージだったけど、最近は出張で羽田空港に行く途中、車で湾岸高速に乗る途中、自転車で三浦半島まで行く途中。わりとの頻度で通り過ぎる、日常の中の空白地帯。   その空白を埋めたくて、歩い

平和島巡礼/石神夏希

あるエリアを見るときに、周りを見たい、と思う。実際は周りというか、「境界」を探しに行く感覚。その「エリア」が終わるところまで、突き当りまで行ってみて、輪郭や周縁を探ること。 境界を探すことについては、垂直方向(時間的な層