場所と物語

場所と物語

『日常の巡礼』発行によせて

2018年3月22日、NPO場所と物語・初のブックレット『日常の巡礼』を発行した。 「東京ステイ」プロジェクトで実験してきた都市の歩き方「ピルグリム」はいまだワーク・イン・プログレスだけれど、私たちの中に少しずつ溜まって

変わる街と/河野慎平

東京の中でも、当時の記憶が残ったまま15年振りに訪れる街というのは数少ないかもしれない。 自分にとって「新大久保」は、大学生の4年間、バイトのために通った街だった。 稼げるという理由で深夜のシフトに入っていて、夜中2時ま

六郷土手・河原町団地・越境/石神夏希

2017年2月8日。年末からこのところ、かなりの頻度でピルグリムをしている。この日は、NPO場所と物語が著者として制作するブックレットの制作のため、編集チームみんなでピルグリムを体験してみよう、という企画だった。 いつも

浮間舟渡と荒川キッズ/石神夏希

2018年2月4日。2日間にわたる「ピルグリム―道連れ」の実験、二日目。前日に他のチームが訪れた場所を、NPOメンバー同士で二人組になり再訪する、ということをやってみた。私は小田雄太くんと組み、北区・板橋区にまたがる浮間

青物横丁で青に会う/石神夏希

ピルグリムの道連れにまよこさんを誘おうと思ったのは、直感だった。でも、思いついた瞬間、彼女しかいないと思った。 まよこさんには、2017年秋に舞鶴でやった『青に会う 2017.10-11』という演劇のプロジェクトの会場で